1)アメリカの賃貸物件事情
アメリカの不動産屋は基本的にアパートのような賃貸物件を扱っていません。日本人はアパートを探すとなると、習慣として不動産屋に足を運びます。もちろんアメリカの不動産屋も頼めばアパートを探してくれるかもしれません。しかし、空き室があるところをリストにして渡されるだけです。治安や生活の便まで考慮するかどうかは、不動産屋の人柄次第です。そして入居が決まれば、家賃1ヶ月分ほどの手数料をとります。入居後のケアは一切ありません。つまり、アパートのリストをもらうだけで10万円前後の手数料がかかるのです。大都市にある日系の現地不動産業者などでは、日本人相手にいくつか賃貸アパートを紹介しているところもあります。日本語でいろいろと相談にのってもらえたり、さまざまな付加サービスを提供しているところもあるようです。
アメリカでは、アパートのような賃貸物件は不動産屋が管理しているわけではありません(*)。アパートのオーナーや管理委託会社が行っています。アパート賃貸物件情報は、街角にあるマガジンスタンドやスーパーマーケットにおいてある無料冊子、地元新聞、インターネットのアパート検索サイトなどで公開されています。アパート探しを頼まれた不動産屋も、このような情報ソースのなかから物件を探しているのです。賃貸契約の仲介なんてものはアメリカ人の常識にはありません。ただし、NYCやロサンゼルスの一部地域など、例外となる都市はいくつかあります。
(*) ただし、不動産屋を通して物件を購入したオーナーが、賃貸管理をその不動産屋に委託して貸しに出している場合があります。その物件を借りる場合は、普通、紹介手数料はとられません。しかし、アパートでそういう例はごくまれです。大抵はコンドミニアムや一軒家などの賃貸物件です。
また、多くの賃貸物件は最低契約期間が半年から1年です。住み始めてからあまり治安の良くない地域だと気がついたり、ほかの物件のほうがよかったと気が変わっても、契約途中で引っ越しするためには高額の解約金か1年契約の残りの家賃を払わなければなりません。契約時に、このことを理解していない方がよくいらっしゃいます。そのため日本からいらした方で、賃貸の中途解約に関するトラブルが後を絶たないのが実状です。1年や2年という限られた期間でのアメリカ生活は、住まい選びを間違えると台無しになってしまいます。
しかし土地勘のないアメリカで、地理にも疎く、治安や生活環境もわからないまま、あなたのライフスタイルに適したアパートを自分で探すのは難しいもの。決断のための指針もないまま、あちらこちらと見て回るうちに、一時滞在先のホテルで1週間も2週間も過ごすことになりかねません。長い仮住まい生活は、お仕事やお子さまの就学にも影響します。
アパート選びのコツは、日本にいるうちにできる限りの情報収集をして、現地では効率的に複数の物件を実際にご自分の目で見ることです。Rent.comを使えば、日本に居ながらにして物件候補をリストアップできます。現地に着いたら、すぐに物件見学を始められます。